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今年の夏、日本全国で40度を超える猛暑日が多発しました。外で働く方や工場勤務者だけでなく、オフィス内でも「体がだるい」「頭が重い」「なんとなく不調」と感じる社員が増えています。これらは単なる暑さのせいではなく、体内で起こっている「熱疲労」「脱水」「自律神経の疲弊」が影響しているのです。

本記事では、理学療法士の視点から、高温環境下での疲労メカニズム、現場で起きている“見えない疲労”、整体による身体アプローチ、福利厚生としての出張整体導入メリット、企業が今できる対策を整理して解説します。

1. 高温環境下で疲労が蓄積されるメカニズムとは?

・体温調節によるエネルギー消費増加
40度を超える外気温下では、汗をかきながら体温を下げようと心拍数と代謝が増大します。この「熱を逃すためのエネルギー消費」が知らず知らずのうちに疲労を引き起こします。

・脱水と電解質バランスの崩壊
発汗量が増えるほど、水分だけでなくナトリウムやカリウムなどの電解質も失われます。これが筋けいれん・脈の乱れ・意識のぼんやりなどを引き起こします。

・自律神経の疲弊による切り替え障害
冷房と外気の温度差や、太陽の熱への順応により交感神経と副交感神経が頻繁に切り替わり、その負担によって自律神経の調整機能が弱まり「眠れない」「火照る」「だるさが続く」といった症状が出やすくなります。

2. 屋外や工場で働く人の見えない疲労と危険性

・環境負荷がもたらす深刻な疲労蓄積
炎天下での作業や蒸し暑い工場内では、知らずに液体が蒸発して“汗をかけない状態”になり、体温が上昇する熱中症リスクに加え、「だるさ」「集中力の低下」「脱力感」「筋肉の釣り」などの症状が現れます。

・疲労の隠蔽と判断力の低下
本人は「大丈夫」「休んだら申し訳ない」と我慢しがちです。だが実際には、疲労が蓄積し判断力スピードが鈍り、事故やミスのリスクが増します。

・持続的負担が慢性不調へ移行
炎天下での習慣的なストレスや過度な発汗が繰り返されると、自律神経失調・慢性疲労・免疫の低下など長期的な不調へとつながります。

3. 出張整体による循環・筋肉・呼吸へのアプローチ

理学療法士が現場でケアを行うと、下記のような身体改善が期待できます。

・循環改善:血流とリンパの流れを整える
硬くなった筋膜や血管周囲の組織を緩めることで、老廃物排出と関節の柔軟性が改善。下半身や肩首のむくみ・重さが軽減されます。

・筋肉のリセット:緊張と疲労を解消
肩や胸郭、背中、腰まわりの深部筋を含めたアプローチで、熱疲労による筋緊張やこわばりを取り除きます。

・呼吸機能の回復:胸郭と横隔膜の可動性確保
深呼吸ができる体を取り戻すことで、自律神経のバランスが整いやすくなり、涼しくても体温が下がりにくい状態への対応力が上がります。

・動作分析とセルフケア指導
立ち方・座り方、歩行時の体重配分や休憩のとり方まで含めた指導で、現場での疲労が始まる前にケアできる習慣を提案します。

4. 福利厚生として出張整体を導入するメリット

・パフォーマンスの維持と向上
施術により体調が整えば、集中力や作業効率を取り戻し、生産性の低下を防げます。

・離脱予防と職場復帰の支援
軽いうちにケアを受けておくことで重症化を防ぎ、休職や欠勤のリスクを軽減します。

・安心感と社員満足度の向上
「企業が体を気遣ってくれている」と感じられる制度は、社員の心理的安心につながります。

・健康経営評価とブランド価値の向上
健康経営に取り組む企業としての評価が高まり、採用や定着にも好影響があります。

5. 企業が今からでも始められる「熱ストレス対策×理学的ケア」の例

・クール休憩施策
車内や休憩所に冷却パック・ミスト・冷風機を設置し、10分の冷却休憩を1日1〜2回以上推奨。

・出張整体トライアル導入
猛暑期間限定で「熱疲労ケア」施術を導入。希望者に短時間でもケア提供し、反響により継続導入を検討。

・セルフケア講座+動画配信
肩甲骨周りや呼吸ストレッチなどを動画化し、いつでも社員が学べる形式にする。

・水分と塩分摂取ルール化
スポーツドリンクの常備と、「20分ごとに一口水分を取る」などのルールを事業場内で実施。

・温度差対応ガイドライン
外気と室内の温度差が4℃以内に収められるよう冷房設定と衣服対策を社員に案内。

【まとめ】40度超の暑さに“耐える”のではなく、“整える”習慣をつくる

猛暑が続く状況下では、暑さに「耐える」だけではない、体の循環・呼吸・筋膜・自律神経そのものを整えるケアが必要です。そしてそれは、理学療法士による出張整体と、社員が現場で実践できるセルフケア・休憩管理・体調チェックの習慣化によって効果を発揮します。

企業にとって、「熱疲労ケア」は単なる福利厚生ではなく、社員を守り、パフォーマンスを支え、健康資産を育てる未来の投資です。出張整体を導入することで、企業・社員双方にとって安心できる支援体制を整えることができます。

私たちは、「どう整えれば働きやすい体になるか」を考えて動かす体のプロとして、企業の健康支援を応援しています。

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