【福利厚生で高める“集中と効率”】秋の仕事モード切り替えを助ける体のリセット法

夏は猛暑・冷房・不規則な生活習慣により、体力と自律神経に大きな負担をかけます。残暑の時期に体をリセットしないまま秋の業務量増加期に突入すると、以下のような問題が生じやすくなります。

・集中力の低下：睡眠リズムの乱れや自律神経疲労によって脳の働きが鈍くなる。
・慢性疲労：夏の疲労が抜けないまま業務が増え、体が回復する余裕がなくなる。
・不調の長期化：肩こりや腰痛などを「仕方ない」と放置すると慢性化しやすい。

理学療法士として現場を見ていると、この時期は「夏の疲れを軽く見てしまう」ことで不調が長引き、秋以降のパフォーマンス低下につながるケースが多くあります。

デスクワークや立ち仕事に共通する悩みが「肩こり」「腰痛」「頭の重さ」です。これらは単なる局所的な痛みではなく、集中力や効率を下げる大きな要因です。

肩こりは、首や肩周囲の筋肉が硬直し、脳への血流が滞ることで「頭が重い」「集中できない」といった症状につながります。腰痛は、長時間の座位や立位で骨盤や背骨の動きが制限されることにより、全身のバランスを崩します。その結果、ちょっとした動作でも疲れを感じやすくなります。

これらの不調は、脳が「体の痛み」に注意を奪われることで、本来の仕事に集中できなくなるのが大きな特徴です。つまり「体の不調＝集中力の奪われ」と考えることができます。

こうした不調に対して有効なのが、出張整体と短時間のストレッチを組み合わせたアプローチです。

出張整体では、理学療法士が社員一人ひとりの姿勢や筋肉の状態を評価し、硬直した部位を解放しながら循環を改善します。呼吸を深くできるよう胸郭を広げる施術を行うことで、自律神経の働きが整いやすくなり、頭のリフレッシュにもつながります。

さらに、施術だけでなく「短時間でできるストレッチ」を指導することで、社員が自分で体を整えられる環境を作ります。例えば、昼休みや午後の始業前に５分程度の肩甲骨ストレッチを取り入れるだけでも、午後の集中力が持続しやすくなります。

このように「専門家による整体＋セルフケア習慣化」の両輪で、業務効率の底上げを図ることが可能です。

埼玉エリアは製造業・物流業を中心に、多様な産業が集まっています。現場作業で体を酷使する社員も多く、肩こりや腰痛はもちろん、熱疲労や集中力低下といった課題も深刻です。

こうした地域特性において、以下のような福利厚生モデルが有効です。

・月１回の「整体デー」を設け、希望者が15〜20分の施術を受けられるようにする。
・昼休みにストレッチ講座を行い、全員が気軽に体を動かせる環境を作る。
・現場ごとにセルフケア動画を配布し、勤務形態に応じた自主ケアを推進する。

これらの取り組みは大きな設備投資を必要とせず、社員にとっても「すぐに効果を感じられる福利厚生」として高い満足度を得やすいのが特徴です。

夏の疲れを引きずったまま秋の繁忙期を迎えることは、社員の集中力や効率を大きく損なうリスクがあります。肩こり・腰痛・頭の重さといった体の不調は、そのまま仕事のパフォーマンス低下につながります。

福利厚生として出張整体を導入し、短時間ストレッチと併用することで、社員の体をリセットし、集中できる環境を整えることが可能です。特に埼玉エリアの企業では、現場特性に合わせた柔軟な導入が実現しやすく、大きな効果を発揮します。

理学療法士が行う整体は、単なるリラクゼーションではなく「なぜ不調が起こるのか」「どう防ぐのか」を考えて整えるケアです。企業にとっては社員の健康を守りながら効率を高める投資であり、社員にとっては働きやすさを実感できる仕組みとなります。

理学療法士として、私は体の専門家としての知識と経験をもとに、企業や働く方の健康を支えるお手伝いをしています。予防医療とケアの視点から、企業にできる健康サポートの一つとして、からだのケアを提案できればと考えています。
また、SNSを通して健康のサポートや体に優しい運動の仕方なども発信していますので、ぜひホームページのリンクからチェックしていただけたら嬉しいです。