【福利厚生×予防】“気候症”（気象病）特集から読み解く、見えない不調へのケア

テレビ特集でも、「天気が悪くなると頭痛がする」「なんとなく気分が落ち込む」といった、誰にも言いづらい症状が紹介されていました。気圧の変化によって耳の内耳が刺激され、自律神経が揺らいで様々な症状が出るというメカニズムですね 。

こうした不調は、「気のせい」「繊細だから」と片付けられがちですが、実は誰にでも起こりうる現象。「声に出すことは悪いことではなく」、むしろ共感してもらうことがスタートラインです。

テレビでは、天気痛・気象病を見極めるためのチェックシートも取り上げられていました。以下に整理します。

天候が変わる時に体調やメンタルの不調がある

雨が降る前や天候が変化する前に、何となく変化を予感する

頭痛持ちである（片頭痛や緊張型頭痛）

首こり・肩こりがある

めまいや耳鳴りが起こりやすい

乗り物酔いやすい

PC・スマホ使用が1日4時間以上ある

ストレスが多い生活だ

エアコンなど温度の変化にさらされる環境が多い

姿勢の崩れや古傷・関節痛がある

倦怠感やだるさ、眠気を感じやすい

低血圧や消化器不調、メンタル不調がある

これらすべては、せたがや内科や他多数の専門機関が独自にまとめた内容ですが 、
**「①または②に該当すると高確率」「合計5項目以上でリスク高」**とされています。

診断が難しくても、「天候が原因では？」と気づくきっかけになります。

テレビ特集でも言及されていた背景として、こうした不定愁訴が放置されることで、片頭痛・慢性頭痛・耳の慢性症状・関節症・自律神経失調症につながる可能性があります。また、症状を無視し続けることで心身機能の低下につながる可能性も指摘されていました 。

つまり、「なんとなく体調が悪い」と感じたら、それは「見逃せない声」なのです。

4‑1. 解剖学・生理学に基づく評価と施術
理学療法士は、姿勢・関節可動域・筋緊張・呼吸パターン・自律神経状態などを評価し、血流・循環・神経バランスの改善を狙った施術を行います。

たとえば、首や胸郭まわりの緊張を取り、深い呼吸を取り戻すことは、自律神経調整に極めて有効です。

4‑2. 早期発見と医療機関への相談支援
医療・介護の現場経験をもとに、「このまま放っておくと腰椎症や関節症に移行しそう」あるいは「メンタル不調の兆しが出ている」という段階で、専門医受診のタイミングをアドバイスできます。

テレビでも医師が「症状が続くなら外来の受診を」と述べていました 。

4‑3. 高齢従業員・障害者への職場環境対応
実際の相談として、「冷房で体調を崩しやすい」「姿勢が崩れる」「筋力低下が目立つ」高齢社員には、椅子調整・ストレッチ導入・環境改善を現場レベルで提案できます。障害者雇用でも、身体機能を見て作業調整など相談可能です。

4‑4. 趣味・運動のためのオーダーメイド指導
気候症以外に、趣味での筋肉痛・軽い怪我・動き改善を求める社員には、個別のエクササイズプランやセルフケア法を提供できます。これにより、パフォーマンス低下の予防につながります。

出張整体と連動して、職場でも社員がセルフケアできるよう以下の運動をおすすめします。

1、耳まわり温めマッサージ（完骨の温め）

2、肩甲骨ストレッチ＋深呼吸

3、首・胸郭の動きリセット体操

4、軽い有酸素運動（足首ポンプ、腕回し）

これに加えて、気圧予報チェックの習慣や、「痛み日記」記録習慣を提案し、自己管理を促すと効果的です。

気候症は多くの方が「言えない・理解されにくい」と感じています。だからこそ企業は、**「声に出すことは悪いことではない」**というメッセージを明確にし、気軽に相談できる文化を作ることが重要です。

出張整体を福利厚生として導入することで、「専門家が見る」「相談できる」という安心感を与え、早期ケアにつながる体制を構築できます。

気圧による不調は、放っておくと大きな問題になる可能性があります。しかし、それは「声を出す＝正当化する」ことで始まります。「なかなか人に言いにくいけれど、明らかに体が揺らいでいる」その声が、最初の一歩です。

理学療法士として、私は専門知識と医療現場経験を活用し、企業や働く人の健康を守るお手伝いをしています。予防とケアの視点から、出張整体を含む「からだのケア」を福利厚生として提案できれば嬉しいです。

また、SNSでも健康や体に優しい運動法を発信中ですので、ぜひホームページのリンクよりご登録ください。